タレント、プロダクトマネージャ、フルスタックエンジニア、スペシャリスト、プロフェッショナル

VUCAが溢れている現代、リーン生産方式が当たり前にできて、さらにリーン開発方式(=トヨタの主査制度)ができなくてはグローバルな市場で勝ち残れない。

  • Volatility – 変動性
  • Uncertainty – 不確実性
  • Complexity – 複雑性
  • Ambiguity – 曖昧性

医者、弁護士などのスペシャリスト・プロフェッショナルでも、定型的な作業、価値創造しかできないようでは生き残れなくなっている。 NTT研究所のニーズのない要素研究に巨額の投資が行われ、それなりの成果もあったようだが利益につながっていない例など、スペシャリスト・プロフェッショナルなだけでは市場に貢献できない。

タレント=変な人=主査には、独特の 目的、利益志向、付加価値創造 が行える、スペシャリスト・プロフェッショナルが求められている。

①一つの専門分野に詳しいエンジニアは普通のエンジニア
②二つの専門分野に詳しいエンジニアは立派なエンジニア 
③三つ以上の専門分野に詳しいエンジニアは天下のエンジニア

と言うらしいが、専門分野が1つでも、スペシャリスト・プロフェッショナルからうまくエッセンスを引き出し、素早く目的を達成し価値創造できる 人材なんじゃないかと思う。 スペシャリスト・プロフェッショナルからエッセンスを引き出しているうちに、スペシャリスト・プロフェッショナルと対等に語れるようになり、専門分野も広がっていくのだろう。逆に広がっていかなければ、エッセンスを引き出せていない、自分のものにできていないということか。

第十条 主査に必要な資質──
①知識、技術力、経験、②判断力、決断力、③度量、
④感情的でないこと、冷静であること、⑤活力、ねばり、
⑥集中力、⑦統率力、⑧表現力、説得力、⑨柔軟性、
⑩無欲という欲。要するに総合能力が必要。それは「人格」。

この中には可愛げというか人懐っこさというか、懐に飛び込まれても不快にさせない力がある気がする。それが⑩なんだろうか。

主査を活かす組織、仕組は、主査を中心に各分野のスペシャリスト・プロフェッショナルがフォローし、その周りをフォローするエンジニア・マネージャがいる。 主査はスペシャリスト・プロフェッショナルと、スペシャリスト・プロフェッショナルはエンジニア・マネージャとの共同作業を通じて、暗黙知を広げ、共感、刺激しあい、周囲のの反応や市場を見ながら、コスト、価値を見極め、市場から求められる技術を磨いていく。

このような組織を効果的に回していくための、評価・処遇をどのように行っているかの答えが読み取れなかった。